マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵

yomimaru2006-10-02

bk1

祐巳からの申し出を断わった上に対立候補に名乗りをあげて敗戦した瞳子には、人に知られたくない秘密があって――ドキドキ展開の姉妹の契ストーリー。
たとえば赤い運命*2やさすらいの太陽*3にでも出てきそうな、ある意味古典的な設定を現代に溶け込ませるために、現代の異境を見事に構築したこのシリーズですが、瞳子の秘密もまた大時代的。
乃梨子は 自ら助くる者を助く のタイプで冷静沈着かと思っていたんですが、今巻では祐巳にくってかかったり、志摩子との言い合ったり、意外な一面を見せてくれます。
今巻の祐巳の態度は、良い意味での鈍さなのか、乃梨子瞳子より上級の余裕なのか。他人の出方を読むことばかりに長けていると天然の考えが読めなくて負けちゃうという良い例かもしれません。

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