黄色い花の紅

yomimaru2006-10-05

bk1

組長の令嬢 紅花は自身を守る工藤商会の奈美恵の姿に、ただ守られるだけの存在から「力」を欲するようになり――拳銃版虎の穴に自ら飛び込んだ少女の成長ストーリー。
小説には蘊蓄・飯・アクションが必要、と言ったのは、押井守だったような記憶がありますが、本作はガン蘊蓄(当然アクションも)満載の一冊。
飯よりもアクションの蘊蓄に重点を置いたのがヤングガン・カルナバル(深見真) *2や本作で、飯の蘊蓄アクション軽めなのが鬼平犯科帳(池波正太郎) *3という感じでしょうか。
飯系の話題になると、自分で作るなら、他人に作ってもらうなら、どこかで食べるなら、を考えながら読んでいる自分に気付くんですが、銃好きは銃の蘊蓄を読んでいるときに同じような感覚を持つんでしょうね。
後書のエピソードには、時代劇にありがちな山吹色の饅頭をねだる代官の姿を思い出しました。

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