ROOM NO.1301 #8 妹さんはオプティミスティック！
ストリートミュージシャンの美少年シーナに化けて双子の妹 佳奈とつき合い初めた日奈だが、なかなか先に進めなくて――期間限定の傷の曝し合いストーリー。
登場人物の誰もが自分の悩みを過大評価せず、ありのままの大きさで受け入れ、激情に駆られることもなく、短慮に走ることもないところがこのシリーズの特徴なのかも。
エロース的展開が、日常に混ぜ込まれているのに決してエロくないのは、童貞的夢想とはかけ離れたセックスばかりだからでしょうか。
高校生らしからぬ自己客観視ができ、普通の学校では飽き足りない子供たちが、自分たちの身の丈に合った「学校」として、マンションの13階を選んだような気がします。冒頭で暗示される未来の彼らの姿を見ていると、同窓生と会うことがない「卒業」後、という感じ。人間関係が濃密で、すぐに知り合いに突き当たるところも「学校」的です。
今巻ではスプリンター(小山ゆう) *2 *3的な忘我の境地に達するシーンが見もの。
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