ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険

yomimaru2006-10-27

bk1

母国ガリアでの苛烈な取扱いにもめげず、クールに秘密任務に向かうタバサの姿に、使い魔 風韻竜シルフィードは不平不満を漏らす毎日――寡黙な彼女の秘密が明かされる連作短篇集。
淡々と任務をこなすタバサの日常には、シルフィードがタバサの言いなりなせいか、予想通りの展開で気楽に安心して読める愉しさがあります。恋に生きる友人キュルケがタバサと絡む話だと、予想外の展開もありそうなんですが。
本作では、擬音(態)語「ふがふが」がそのまま台詞の中に入っているのが、何より衝撃的でした。そもそも発声器官が異なる竜から発せられた音、ということで、地の文でも台詞でもどちらでも良いのかもしれませんが。また一つ自分の中のタブーが消えました。

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