陰摩羅鬼の瑕

yomimaru2006-10-28

bk1

後朝に殺される花嫁、伯爵家で起きる事件に、発熱で一時的に視力を失った榎木津は、「そこに人殺しが居る!」とまたしても真実を見通すのだが――京極堂シリーズ第8弾。
シリーズ当初は、京極堂さえいれば榎木津なんていなくてもいいのに、と思っていたんですが、本作を読んでみて、ああ、榎木津って、バッカーノ!(成田良悟) *2 *3アイザックとミリアなんだなあ、と実感。ストーリーを始める・進めるための狂言廻し、なんですね。実質的な役には立ってないけど、いないと一味足りない。
真相をわかった上で読み返せば、ここにも、ああ、ここにも、なんて感じに、伏線となる文章や描写を発見して嬉しいと予想はできるんですが、この厚さだと気合いを入れるのが大変です。次に読むとしても数年後かなあ。

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