ソラにウサギがのぼるころ IV

yomimaru2006-12-26

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異能者を隔離する学園都市で大好評開催中のイベント「赤月祭」では、陽子が言いよる聖司はメイドとして喫茶店で働き陽子に言いよるユウは演劇のヒロイン役に抜擢され――文化祭で一線を踏み越えるカップル続出コメディ。
想いはいつも線香花火(一色銀河) *2の山梨やおあいにくさま二ノ宮くん(鈴木大輔) *3の日奈子など、少しえっちな下ネタに動じないどころか、かえって得意とする女の子キャラって結構好きなんですが、こういう女の子って脇役に回るのが通例。ところが本作のヒロイン陽子はまさにこの方向性のキャラ。かなりの部分が陽子視点で描かれている今巻は待ってましたの展開。
最後の最後で押しが足りないところがまた魅力的。この作者の話だと、その押しの足りなさが致命的で死んじゃったりするわけですが、ひとまずハッピーエンドの完結でした。
新シリーズでは、異能バトルに対する漫談会話の比率を化物語(西尾維新) *4 *5ぐらいに高くしてくれるといいなあ。

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