ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語
19世紀末の叡理国王立技術院に赴任した東洋人ネルの研究室に応募してきた猪突猛進型少女エル。水気の研究に勤しむ彼らに立ちはだかるのは、人種と女性に対する偏見――架空の暴走科学ファンタジー。
石橋を叩いて壊しながら怒りを原動力に突き進むエルの姿の雄々しさが、プロジェクトX的で感動的。技術内容の詳細がわからなくても、技術ストーリーは語れる、ということがよくわかります。
動物のお医者さん(佐々木倫子) *2 *3と共通する3K系の理系貧乏研究室の雰囲気がしみじみ。けっこうオタクっぽい分野の理系研究室に女一人でも、サークルクラッシャー状態にはならず、半人前で厄介者扱いされるところがなかなかのファンタジーです。
品のない嫌な奴 ディール先生がなかなかいい味を出してます。お薦め。
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