青春小説傑作選 14歳の本棚 ―部活学園編―

yomimaru2007-03-04

bk1
編:北上次郎 画:木内達朗 新潮文庫*1

読めば心は中学生。20年前に14歳だったあなたに贈るドキドキ中学生時代のアンソロジー
コバルトシリーズにはまる切っ掛けになった「クララ白書」(氷室冴子)や、学生時代に好きだった「決戦は金曜日」(川西蘭)が、子供の頃にはちょっと苦手だった「夏草冬濤」(井上靖)「ヰタ・セクスアリス」(森鴎外)と一緒に収録されているんですが、まったく違和感なく、一冊の本として溶け込んでいます。年月を経ることって重要。
この歳になって「青山学院」(大岡昇平)を読んでも、やっぱりこの中学生はリアルに感じられないことにちょっと驚き。
20年の歳月を生き残るケータイ小説が出てくれば、20年後にまた、同じようなアンソロジーに収録されて、その違和感のなさに驚くのかも、なんて思わされました。