下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件
生粋のロリータ 竜ヶ崎桃子とツレのヤンキー 白百合イチゴは、東京からの高速バスで亜樹美に出会うが走行中の車内で殺人事件が発生し――お笑いと感動のミステリー大作。
前編*2も映画*3も面白かったし、で、期待の続篇だったんですが、映画のキャラの姿がそのまま脳内で再生されて嬉しいやら楽しいやら。親父と祖母が登場する度に宮迫と樹木希林が脳内で動き回って大変でした。
桃子のこだわりと底意地の悪さも絶好調。刑事とのカツ丼を巡る言い合いを含め、笑いを抑えることができない場面続出です。
バックプリントのTシャツに対して桃子が主張する「無理矢理な自己肯定をしなくて、否定したけりゃ否定していいんだもん、馬鹿にしたければご自由に、私はヘコんだりしないもんという開き直りというか、誇りを持っている」との熱い言葉に、妙に感動。自分の趣味が趣味だからといって、認めてくれない世間に鬱屈した思いを抱くのではなく、こういう姿勢で生きていきたい。
お薦め。
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