量産型はダテじゃない!

最新最強の戦闘ロボ シュナイダー用の新型パーツを届ける途中で敵軍に襲われたヘキサは、背に腹はかえられず、旧時代のオンボロ量産型ロボ ナンブにそのパーツを使わせるのだが――気合いとど根性の十把一絡物語、第19回ファンタジア大賞準入選作。
緑色の量産型ナンブの姿に「ザクとは違うのだよ」の台詞*2を思い浮かべますが、最新鋭の白いヤツでも、やられ雑魚の普及機も、結局のところは乗り手(AI?)次第だったり。むしろ、量産型の方がパーツの入手が簡単とか、製造工程を単純にしているだけに環境の変化や故障に強い、とか、さまざまな利点があったりします。
本作では、乗り手たるナンブの根性が《パイロットの性能》を、シュナイダー専用パーツが動いちゃうあたりが《普及機の互換性の高さ》、を、それぞれ象徴している感じ。
次巻では、腕を斬られれば腕を付け、足を斬られれば足を付け、すぐにヘキサが修理する、量産型ならではの維持管理のしやすさをメインテーマに置いた展開を希望。

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