らじかるエレメンツ

最大1000対1000のバトルが売りのスペクトラルフォース

騒動を巻き起こすことだけが取り柄の化学実験部部長 鉄太郎は、生徒会長アルミからの部室立ち退き命令に対抗して部の実績を上げるため、押しだけが自慢の部員 羽卵らとともにスポーツチャンバラ世界一を目指すが――茶髪大女VSデコ眼鏡のハイテンション学園コメディ。
碌に活動もせずに騒動を巻き起こしては生徒会を敵にする、となると、『究極超人あ〜る』(ゆうきまさみ) *2が思い浮かびますが、光画部と化学実験部の大きな差は、唯我独尊感とノンポリ感の有無。本作の部員達の方が、世の中との折合のつけ方をしっている《大人》な感じ。
その《大人》感があるせいで、『あ〜る』では持ち込まれていなかった恋愛要素を基礎とすることに成功している印象です。もっとも今巻では、鉄太郎の幼馴染みアルミと、彼の意外な姿にキュンときた凶暴女羽卵の恋の鞘当ては、あくまでスパイスとして効いていて、話の主軸は必殺技系スポ根コメディ。スポーツチャンバラを初めて経験した部員達の態度等には、そこかしこにじんとさせる王道展開があります。
フル・モンティ*3系の変種として楽しめる本作、次巻はアルミが主役を張るようですが、腐女子部員 丹波凛のさらなる暗躍に期待。

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