メグとセロン III ウレリックスの憂鬱

恋を知らない女の子は最強にして最凶

天然正義派留学生メグに一目惚れした超奥手のセロンは、同じ新聞部で話ができるだけでも今は大満足。そんな彼らに演劇部の副部長から探し物の依頼が――ルックスも頭も良くて女子に大人気でも恋に怯える青少年ラブコメディ。
告白して断わられたら現状のそれなりに親しい状況がすべて駄目になっちゃう、なんて最悪の事態ばかりを想像していつまでたっても告白できないセロンなんですが、体育会系の親友ラリーが世話を焼き過ぎないところが好み。
今回の依頼人ソフィア・ウレリックスの依頼は、彼女の恋の成就なんですが、今巻最大の見処は、メグがソフィアに贈るエールを聞いたセロンやラリーの反応ですね。ラリーの基本はセロンの希望通り放置プレイで、生温い視線で見守るだけの友達甲斐が素敵です。
スクールカースト最上段で活動する『有閑倶楽部』(一条ゆかり) *2系の設定なのに、コネの使い方は地味で貧乏臭いところが、少女向けが少年向けか、の差なのかもしれません。

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