さよならの次にくる 卒業式編

味見しない料理初心者、実験しない探偵助手

小学校の卒業式で渡せなかったラブレターを思い出した葉山は、初恋の相手 千尋が巻き込まれた怪文書事件の真相を探って今度こそ告白しようと――助手が失敗するのは何故かコミカル学園ミステリ。
ことあるごとに葉山くんを演劇部に誘う柳瀬さんとのデート(?)から始まる連作ですが、柳瀬さんのモーションのかけ方は、果たして本気なのか冗談なのかわからないところ、この距離より近付こうとすると身を翻しそうなところに「先輩」の余裕を感じます。
探偵役の伊神の口調は、『先輩とぼく』(沖田雅) *2の(元)美少女 つばさ先輩にそっくり。前巻*3でもそうだったんですが、何故か女子に当て嵌めて読み始めてしまい、途中で大混乱。伊神の本性は、『究極超人あ〜る』(ゆうきまさみ) *4鳥坂センパイ的テロリストでした。
次巻では、葉山くんは新入生の後輩の女の子を救おうとする模様ですが、柳瀬さんがどうまぜっかえすのかが楽しみです。

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