文芸部発マイソロジー

ガルムといえば万能魚醤調味料

初めての活動としてリレー形式で新たな神話を構築することを選んだ第二文芸部の面々だが、《邪眼ノート》に綴られた神話世界に召喚されて――世界の神様の責任ファンタジー
この宇宙を作る『神様のパズル』(機本伸司) *2ではなく、自分が書いた中二病小説に入り込む『冒険はセーラー服をぬいでから』(森奈津子) *3に近い本作。自作神話の世界の名前が「クラフティア」だなんて、いかにもな中二設定ですが、皆で作れば怖くない。一人やったら恥ずかしいことでも、皆でやれば青春、ということでしょうか。
神として創作世界の中で自由気儘、傍若無人に振舞う『冒険〜』に比べ、神話世界の登場人物に対して重い責任を感じたり、と、本作の神はかなりナイーブ。この辺りも青春です。
創作世界とこの世界が交わることを予感させるラストは、『聖戦士ダンバイン』第2シーズン風。次巻では、現実世界でのハイパー化に期待。

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