西新井エクスペリメント

ARおみくじは末吉
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作:桜坂洋 協:迷路人・堀田純司 *1

やっとまとまった空き時間がとれたので、デスマーチの厄落としも兼ねて、入手したばかりのiPhoneを持って西新井大師に行ってきました。「西新井エクスペリメント」は、どうも無償配布同人誌みたいな手弁当企画っぽい。
境内をiPhoneで写すと浮かび上がるエアタグを選んでは西新井大師の虚実取り混ぜたエピソードを入手し、発見した謎をまたiPhoneを駆使して解き、と、美術館の音声ガイドとRPGを混ぜた感じです。
屋台の間を往復して同じタグを何回も読んだり、グーグルマップを駆使して現在位置を調べたり、攻略のためにウェブで検索したり、と、プレイ中は、キャラクターとプレイヤーの気分を同時に味わうことができます。結構新鮮な感覚でした。
セカイカメラの電源消費量が大きいのか、1時間ちょっとで電池切れになってしまい、冒頭で提示された謎は残念ながら解けませんでしたが、桜坂洋による書き下ろし小説は何とか発見。
この短篇、エアタグで読んだ豆知識をベースに、『荒野伝』(小林恭二) *2の風味をほのかに足した《男の拳》モノで、ここ西新井をうろうろした*3だけの甲斐はありました。神秘の力をやっと見ることができたときの勇者な気分。
こんな風にしっかりと形になったコンテンツがAR(拡張現実)で提供されるのって、もしかしたらセカイで初めてかも?
iPhoneをお持ちの方は初詣やダルマ供養も兼ねて是非。お薦め。

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