すき・やき

ファルファッレとイラッシャイマセ、難しい促音
著:楊逸 画:みずうちさとみ 新潮社*1

姉の紹介で高級すきやき屋のアルバイトを始めた中国人留学生 虹智は、韓国人留学生 賢哲のアタックよりも、スマートな店長が気になって――日本飲食業界を支える外国人物語。
香取慎吾ベトナム人就学生を演じた『ドク』*2の台詞は日本人から見た留学生の日本語でしたが、本作の台詞は留学生から見た留学生の日本語。登場人物が発する言葉に、今まで自覚していなかった《それっぽさ》が発見できるところが面白い。
虹智と賢哲の、ですますで妙に丁寧なブロークン日本語会話も、日本人が書いたらこうはならないよなーな感じ。日本人が海外旅行で相手にお願いするときの英語も、こんな風に必要以上に丁寧なのかな、と思いました。

><