スヌスムムリクの恋人

存在しない女の子ノンノン、存在する女の子ノノ

紅一点のノノを囲む仲良し四人組だと、自分たちのことを思っていた幼ない僕ら三人は、彼女の体が男の子だと知って――救うのは誰か、救われるのは誰か。
男の娘の特集記事*2で紹介されていた漫画版(タアモ) *3 *4から原作へ、なんですが、読んでみると、ノノの設定は、体を含めた男装女子モノ。心と体の不一致に苦しむところは、本人が心から進んで女装する『前略ミルクハウス』(川原由美子) *5や『うそつきリリィ』(小村あゆみ) *6とは大きく異なります。
苦しむノノをナオキが《幸せ》にしてギャルゲーっぽいハッピーエンドかと思いきや、クライマックスで展開が一変。この甘やかし度合、ここまで尽くして良いものか。端々で突然明かされる真実が、何だかかつてのジェットコースタードラマ的な急展開で面白い。
漫画版だとどう解釈されているのか、読んでみよう。

><