札屋一蓮! 〜紫、「札屋物語」を著す〜

著:さくまゆうこ 画:佐倉尚義 集英社コバルト文庫*1

キツネの精霊レイ子、天人の灯姫、小野篁の血族一蓮の三角関係が佳境へ向けて動き出しました。神仙界でも百合ブームらしく(古いか)、紫式部小野小町をお姉さまにしてますが、式部はいかにもな性格で笑っちゃいますね。
齢六百歳にして一蓮が生まれたときからお目付役をしているレイ子の可憐な幼女姿とババくさい喋りのギャップがやっぱり可愛らしい。
それにしても、本作といい、あそびにいくヨ!(神野オキナ)*2といい、ハーレムエンドを肯定するかのような展開が最近は結構増えてきて、私的には大満足。The B.B.B.(秋里和国)*3の頃なんか、大顰蹙だったような記憶がありますが。やっぱり無理に選べないなら選ぶな! フィクションなんだから! ということです。
ハーレムエンドに向かうためにも、泣き展開じゃなくてコメディ展開で突き進んで欲しいですね。