イリーガル・テクニカ I さまよえる賢者
500人以上の人間が集まるとその場所を灼き尽くす
あらすじやネーミングの傾向を見ると、超古代文明崩壊後の小村落に済む人々と邪悪な帝国の争いを描くファンタジーもののようですが、実はロボットもの。えー、という感じです。
イコノクラスト!(榊一郎)*2を読んだときにも思ったのですが、ファンタジー風味であってもロボットものならロボットものらしく、聖戦士ダンバイン等のように、カタカナ部分はロボットの名前、頭に2文字〜4文字の漢字をつけてくれるのがお約束。
崩壊前と後とで技術レベルのギャップが大きすぎて文明が発展しない、というだけで説明しがちなところですが、都市を作ることができない理由を熾光で積極的に説明している点が面白いです。人口密度が基準を超えてから熾光が落ちてくるまで20分、という制約が、戦法として利用されているのもまた良し。この制約の色々な生かし方が今後出てくることに期待。
カイタ達を追いかける帝国の騎士オウェインの姿を見ていると、ダンバインのバーン・バニングスが思い出され涙が誘われます。