灼眼のシャナ VIII

yomimaru2004-10-09

今巻の見どころは、世界の危機、フレイムヘイズ、零時迷子、ミステスとしての悩み、そのような暗い話ではないのであります。オビにも書いてある通り「渾身の学園ストーリー! 『悠二、私と誓って。』」なのであります。シャナ、悠二、吉田、田中、佐藤、池、緒形の七人が勉強会を開き、期末試験に立ち向かう学園生活の日常をひたすら描き続けるのであります。
食欲で男をおとさんとするシャナと吉田の女の闘いといい、大人の女マージョリーと平板胸(口絵の矢印が絶品)緒形の対決といい、いずれもお見事であります。重畳。
ということで、次巻以降話が暗くなることが予想されるだけに、今巻はひたすら明るい学園ラブコメ的展開で嬉しい限り。ストーリー全体における今巻の役割は、無銭飲食列伝(秋山瑞人)*2のような感じでしょうか。
賢人池もついに決意を新たにした模様。ドロドロの四角関係に突き進めば私的にはまことに有難いのでありますが、そうは行きそうにないのであります。残念至極。