三月、七日。

yomimaru2004-11-01

著:森橋ビンゴ 画:世良シンヤ ファミ通信文庫*1

父方の親族と暮らす寂しがり屋な少女七日、母と暮らす仮面優等生三月。血の運命の悪戯に翻弄される二人は――
ということで、6秒の9月(赤石路代)*2 *3とか草花迷宮(中野純子)*4とか罪に濡れたふたり(北川みゆき)*5とかが好きな人には是非お薦め。このラインナップを見れば、二人を翻弄する運命の悪戯が何であるかは一目瞭然なのですが、少女漫画の例がちょっと古いですか?
惹かれていく二人のドキドキ感とか、つたなくて初々しくていいですね。そして、ROOM NO.1301 #3 同居人はロマンティック?(新井輝)*6きみとぼくの壊れた世界(西尾維新)*7とはほど遠い結末。これはこれで切なくて良いのです。
しかしながら、12月に続編が出るらしく。本作だとじたばたする三月中心視点なので、続編では七日の秘めた煩悶を描く視点でお願いしたいと思っております。
それにしても、同居か別居か、というのは物語構造上大きく効くのですな。