西城秀樹のおかげです

yomimaru2004-11-08

第21回日本SF大賞にノミネートされた作品の文庫化。愛と笑いとエロスの全8篇、短篇集。森奈津子の本を買うのは本当に久しぶり。最後に買ったのは、お嬢様大戦*2か、禁断のあぶない学園*3か、それとも、冒険はセーラー服をぬいでから*4か。正直なところ一時期は、同姓同名のラノベ作家とバイ作家が二人いるのかも、と思ってました。
ほぼ全編、レズとサドとマゾの阿鼻叫喚の世界です。つーか、「エロス」のはずなのにもはや全然いやらしくなくて、笑いしか出てきません。断片だけとりだせば、グリーンドア文庫とかフランス書院美少女文庫とかでも十分おかしくないのに、短篇1本にまとまるとこうなるなんて、一体どういうことなんだよー。
食卓にビールを(小林めぐみ)*5 *6とは方向性が斜めにずれているような感じ。毒もずっと濃ゆい。性愛表現で笑いたい人にお薦め。
森奈津子の謎は解けた。あとは、講談社X文庫ホワイトハートの 鏡の中のあたしへ……*7の著者の相原真理子検屍官(パトリシア・コーンウェル)*8の飜訳をやっている相原真理子の関係が謎。こっちは同姓同名かな?