ライトノベル完全読本 Vol.2

yomimaru2004-12-02

bk1

目次だけ見ました。氷室冴子を「伝説」と呼ぶと、冬のディーン夏のナタリー*2 *3 *4の続編の出る確率がそれだけ低くなるような気が。氷室冴子はまだまだ現役作家です! そのはずです! 次号のコバルトには短篇が掲載されるはずだし! でもそれも手を加えた再録らしい……
……神保町にて購入。みんな思うことは一緒なのですね。私もなんぼでも祈ります。
山本弘×桜坂洋の対談「ライトノベルとSFの境界領域」には、ALL YOU NEED IS LOVE*5のモノクロ書影が。ギャラクシー・トリッパー美葉*6って山本弘だったんですね。思い出しました。懐しい。
読本Vol.1ではほとんど触れられていなかった桜坂洋、今巻では若手作家インタビューにも登場していたり、注目作家として言及されていたり、これがSFマガジン効果なのか、と実感しました。
このほか興味深いのは、「私を変えたこの一冊」。神代明、ハーレクイン・ロマンスの結婚の罠(リン・グレアム)*7 *8で異彩を放っています。リンダ・ハワードでないところなど、太宰治の代表作として人間失格*9走れメロス*10ではなく美少女*11や女生徒*12をあげるみたいな渋さ?
日本ライトノベル大賞・読者賞についてはまた日をあらためて。

追記
女生徒は、本好きの眼鏡っ娘の一日を描いた短篇。カラミティナイト(高瀬彼方)*13のヒロインの日記みたいですよ。ぜひ一読を。