一夢庵風流記

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著:隆慶一郎 画:西のぼる 新潮文庫*1

派手な衣裳と思うが儘の振舞いで人を驚かす天下の傾奇者、戦国末期に咲いた徒花、前田慶次郎の活躍を描く痛快娯楽時代長篇ライトノベル完全読本Vol.2では、高橋弥七郎の「私を変えたこの一冊」として紹介されています。
とにもかくにも、慶次郎の生き方が格好いい! 石田三成との対決の場面など、三成の様に自分が重なって何とも悲しくなってしまうほど。でも、こういう理想の生き方をしている人の廻りは大変でしょうね。
NHK大河ドラマの主人公になるような名だたる武将たちと対等に、あるいは、彼らを超えてわたりあう姿は実に爽快です。お薦め。