白人萠乃と世界の危機
ちょっと不良少女の瑠流は、この世の醜いものをモザイクで隠す正義の組織R-18の女幹部ルー・ルー。そんな彼女の活動を邪魔するAVことコスプレ少女3人組との戦いの中、幼馴染み規正への秘めた想いは、性転換して美女になった父親が障害となって――フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に〈1〉ゆき、ふりつむ*2の今田隆文、改名後の第1作。
図書館戦隊ビブリオン(小松由加子)*3 *4やBad! Daddy(野村美月)*5 *6のようなご町内戦隊モノというよりは、撲殺天使ドクロちゃん(おかゆまさき)*7 *8のような非常識人が引き起こす騒動に巻き込まれ系でしょうか。
桜くんに呼応する口調のAV側ヒロイン萠乃視点では常識人が運命に流されてしだいにヨゴレ役になっていく様が美しくも悲しく描かれています。
一方、瑠流は荒波に揉まれてもあくまで常識人。彼女視点でこの話を見直すと、そこには乱暴な口調の女の子が優等生に憧れを、とか、ひきとられた先はホモの夫婦、とかの遠藤淑子*9 *10 *11の世界が垣間見えます。
258頁記載のURLは必見。
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