アダルシャンの花嫁

yomimaru2005-01-13

bk1
著:雨川恵 画:桃李さえ 角川ビーンズ文庫*1

黒い悪魔こと常勝の王子アレクシード(20)は、対戦国の第六皇女ユスティニア(10)と政略結婚をするはめに。ところが妾腹の彼の結婚の邪魔をしようとする影が。両国の同盟の成行きは、そして二人は無事結婚できるのか――第2回ビーン小説賞読者賞受賞作。
ユスティニアの偉そうなしゃべり方、星界の紋章(森岡浩之)*2のラフィール(16)と並び立ちますが、世間知らずのお姫様に振り回されるジント(17)とラフィールは一歳差。
本作では、十歳という年齢差のためか、このしゃべり方でユスティニアがまだ子供である、ということを強く印象付けています。
それだけに、アレクシードがユスティニアに救われる瞬間が鮮やかに見えるのです。女の子の方が男よりずっと大人なのです。ジントの頼りなさはそのせいか。十歳差なんて簡単に乗り越えられてしまうのだから。
ユスティニアが成長してアレクシードがどんどん尻に敷かれていく様を見たいですね。とにかく続きが楽しみです。