SAKURA-ment 〜真夏の桜に約束を〜
オカルト研究者の叔母にそそのかされ、生まれたばかりホムンクルスの少女サクラと夏を一緒に暮らすことになった雅人。雅人との血の繋がりをたよりにするサクラと、雅人と、彼の従姉妹たちの夏休みが始まる――第16回ファンタジア大賞最終選考作。
前半の展開は、アンチョコを持ってないちょこッとSister(竹内桜)*2 *3が好きな人にはお薦め。買物に対戦格闘にプールに、と、ありふれた中高生の夏休みの風景が、透明水彩っぽく描かれています。
人造人間であるサクラの成長にまつわる話は、あざとい泣きゲー展開*4 *5もやりようによってはありえるかと思いますが、本作ではさりげなく流しており、それが前半の描写とも良く合っています。
設定先行にせず、錬金術の話題をあえて抑えぎみに書いているのも好み。油ギトギトのラーメンもいいけど、あっさりそうめんも悪くない。
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