ROOM NO.1301 #5 妹さんはヒロイック？
シーナ&バケッツの人気が次第に高まるなか、千夜子と夏祭りに出掛けた健一はあの女のもう一つの姿を見る――夜中の僕らはちょっと違う、喪失した愛を探す物語第五段。
このシリーズの冒頭は、本編の数年後に登場人物たちがあの頃のことを回想しながら会話する、というスタイルで統一されています。前巻で哀しい別れを経験した健一の姉蛍子が今回の冒頭主人公。
本編の今後が少しだけ示唆されているところも興味をそそるんですが、毎回、当時の感情のもつれがほぐれていくところ、読んでいてほっとします。ピュアメール本編とオーバーフローぷれじゃ〜ボックスの屋台対談を混ぜ読みしているみたいな感じ。
リバーズ・エンド after days(橋本紡)*2みたいな後日談ものって結構好きなのですが、本シリーズは出版されるのを待つ必要ないし、色々あったけど最後はみんな結構幸せというゴールデンライラック(萩尾望都)*3にも似た安心感があります。
健ちゃんは今巻も元気です。お薦め。
