メモリーズオフ 〜それから〜 陵いのり編

yomimaru2005-05-31

bk1
著:長井知佳 画:KID ジャイブキャラクターノベルズ*1

すべてを許し合えるはずだった恋人、一蹴に私は告げた。「ごめんね。最初から好きじゃなかったの」私が作った一番古いソノオチャン人形に込められた想いとは――いのりの心の物語。
一蹴視点のゲーム版*2では、今までつきあっていた彼女から突然別れを告げられて動揺する男が他の女の子にフラフラするのに対し、本作はメインストーリー直球勝負。
過去の事件を二人の意思の疎通を阻む障害にしている設定が実に巧妙で、心の奥底に潜む自分可愛さ故にがんじがらめになってしまう いのりの心理描写に迫力があります。
ゲームで語られなかったヒロイン側視点で描いたノベライズでは、ONE―輝く季節へ〈2〉里村茜編(館山緑)*3が好きなんですが、本作もまた大好きな一作になりました。