いぬかみっ! 8 川平家のいちばん長い一日
啓太との繋がりを薫の犬神たちに自慢するようこ。大妖狐の封印が解けかけている今、魔道師赤道斉との取引を秘密裏に交わす薫の姿に、犬神たちは――ハイテンション・ラブコメディ。
ここ数巻の主人公は薫といっても過言ではありません。ある種のトリックスターとして活躍している様子は、バッカーノ!(成田良悟) *2 *3をアイザックとミリア視点で描いているような感じ(ようこたちの方が全体状況を理解してますが)。
生まれたときからの呪い、人を欺かなければ達成できない目的と、暗くなりがちなストーリー展開の中で、河童に人生相談する啓太と、彼の言葉を盗み聞きしたようこの二人の言い合いが光ります。
ようこと啓太の明るさ、オンナノコに絡め取られることを望む一方で、束縛から離れたいと思うオトコノコの様が、如実に描かれる会話に弥栄。続刊もあるとのことで一安心です。
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