狼と香辛料

yomimaru2006-02-16

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商人ロレンスの荷台にもぐり込んで眠る少女ホロは、かつて麦を仕入れた村から飛び出てきた豊穣の狼神。見た目に似合わぬ彼女の老獪さに翻弄されながら、一緒に旅をすることに――第12回電撃小説大賞銀賞受賞作。
我が家のお稲荷様。(柴村仁) *2のような願いを聞いてくれなくもない軽薄な神というよりは、知恵袋を頭に詰め込みつつも初心な少女といった感じのホロ、彼女の頭の回転の速さに、商人としてのプライドが傷付けられまくりのロレンスの好対照。何気ない会話で互いが互いの傷をえぐってしまうシーンがスパイスとして効いています。
ホロの健啖ぶりにも食欲をそそられました。お勧め。

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