一週間のしごと
隣の家の幼馴染 菜加がまた持ち込んできた面倒は《拾った子供》。行き当たりばったり菜加の行動に恭平と、彼女の弟 克己の苦悩は深まる――青春サスペンス。
菜加が傍若無人に自分のペースに周りの人間を巻き込んで大騒ぎにしてしまうところは涼宮ハルヒシリーズ(谷川流) *2のハルヒに共通するところを感じますが、二人の違いは、尻拭いをする力の有無を自覚しているかどうか、でしょうか。面倒を持ち込んで逆ギレのパターンが実にリアル。
携帯電話のサービスに、アキバっ子の克己の行動、コンピュータの使い方と、現代風俗への言及を見ていると、時代設定がどことなく近過去で、懐しく感じられるのが不思議。
姉や幼馴染、同棲相手の横暴に耐えて生きるそのときの鬱憤が思い出せる、そんな作品です。
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