“文学少女”と死にたがりの道化

yomimaru2006-04-26

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食べちゃうくらいに物語を愛する自称“文学少女 ”遠子と、彼女のために物語を書き続ける小葉の、二人だけの文芸部に、ラブレターの代筆の依頼が持ち込まれ――口溶け軽めなミステリアス学園コメディ。
何故か殺人ピエロの孤島同窓会(水田美意子) *2を感じた題名なんですが、読んでみると、今巻は太宰治に対する《愛》に満ち満ちています。もちろん、眼鏡っ娘短篇 女生徒*3に対する言及も! 方向性は、本読みHP*4や六の宮の姫君(北村薫) *5に近いかも。
複数の話がパラレルに進み、どこまでが虚構でどこまでが現実か酩酊させられる構成、本を食べちゃう本読み妖怪遠子先輩の愛らしさと、魅力満載です。熱い文学少女好きな人は是非。続刊が楽しみ。

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