桃源の薬 春風に舞う後宮の花
インシェンに口付ける宝林娘娘の姿を見た凛花の怒りを鎮火しようとシロ、綺羅らは慌てふためくが、火に油を注ぐインシェンの台詞に凛花は――中華風幻想ファンタジー。
インシェンと凛花のカップルって、彼は本当のところは惰弱なのにも関わらず、体育会系高校球児と彼を慕うマネージャーのような感じがすることがあります。「言わなくてもこいつは理解してくれる」感とか、「この人には私がついていないと駄目」感とか。
現実だと「この人」が駄目人間になっちゃうこともままありますが、まあインシェンは手に職があり血統も麗しい人なので、凛花の選択は悪くないと思いんじゃないでしょうか。
後宮で起きる連続殺人事件の謎解き展開には、サスペンスものの断崖絶壁での告白のような様式美があって好き。
次巻では綺羅にもっと活躍してもらいたいですね。
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