狼と香辛料 II

yomimaru2006-06-14

bk1
著:支倉凍砂 画:文蔵十 電撃文庫*1

旅の道連れホロの機転で得た好機に、行商人ロレンスは武具の信用取引を仕掛けるが売り先の街ルビンハイゲンでは商品価値の大きな変化が――エポック・ファンタジー第2弾。
せんだってのIT関連株暴落での二階建て取引の追加証拠金にちょっと似ている展開ですが、商人が無限責任を負うところはやっぱり中世風。その割に、取引にあたってロレンスに緊張感があまり感じられないところ、彼の若さを感じさせます。
商人同士の狐と狸の化かし合いに割って入るのが狼神ホロというあたりスパイスが効いています。登場人物の中ではお婆ちゃんの知恵袋的に最も賢いホロですが、こと色恋沙汰になると無茶苦茶に初心なこのギャップが実に可愛い。お勧め。

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