BLACK BLOOD BROTHERS (S) 2 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集―

yomimaru2006-06-19

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人と吸血鬼の調停人ミミコと彼女の護衛吸血鬼ジローにコタロウ。生まれも育ちも違う彼らの文化的背景の差が、今日も特区に笑いを――新感覚吸血鬼ストーリー。
書下しインターミッションを挟む短篇は、いずれもドラゴンマガジン掲載作ですが、転生を繰り返す大陸系吸血鬼の長 セイが、今生の肉体に感情まで支配される様子を描く「特区の少年王」が一番好みかも。続くインターミッションにおけるコタロウ、セイと月梅の掛け合いも絶妙。
なぜ私ではないのか――ルサンチマンが吸血鬼カーサを次第に狂わせる「古城の一夜」。好きな相手が何の気なしに自分をスルーしていく悲しさ辛さがひしひし。