空とタマ

yomimaru2006-07-21

bk1

わかばを嗜むオレが家出先に選んだ廃倉庫には先客が。晴子と名乗る彼女とオレの仁義なき戦いが始まる――全七ラウンドの攻防。
缶ピースを開けた瞬間の馥郁たる香りが好き、というか、開けるだけで煙草はもう十分の私なんですが、和名煙草*2の中から、わかばという渋い選択にちょっと感激。みねは味が軽すぎるし、しんせいは名前が軽すぎる。
基本的には、オレ(空)と彼女(タマ)の二人が倉庫の中で騙し合いと喧嘩と和解と、の繰り返しなんですが、第七ラウンドでの盛り上がりがあまりに劇的。
本作を小劇場系演劇にして、キャスト二人で、その他の登場人物は音だけで、エピローグを冒頭付近に持ってきた三一致に見せかける叙述トリック展開にしてもらえないかなあ。

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