太陽の王 ラムセス 1

yomimaru2006-10-11

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帝国の再建を図るセティ一世の命で、ラムセスは牛との決闘に挑み、ファラオの試練をクリアするが、宮廷では兄シュナルを支持する声が――絢爛の大河歴史ロマン、全五巻の1冊目。
北条時宗*2の時頼・時輔・時宗の関係を思い出しながら読んでいたので、聡明なはずのファラオ セティ一世が辞世の句で「シュナルを殺せ」と言わなかったのは何故か、なんて思ったり。
シュナルがかなり嫌な奴で完全に敵役として描かれているんですが、ヒッタイトとの融和政策もそれなりの理はありそうで、実はラムセスがいなければそんなに悪くないファラオになったんじゃないか、なんてことを感じました。
ハトシェプスト(山岸涼子) *3で描かれる風俗や絵柄を想像しながら読むのも愉しい。まだ1冊目ですが、お勧めです。

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