れじみる。
世を忍ぶ仮の姿は同居中従兄妹の晶・硝子の姿を、初の遊園地デートで発見してしまった姫と殊子の女の子カップルは――「デートDEデートDE遊園地」ほかコメディタッチの短篇集。
書き下ろしでシリアス長篇、雑誌でコメディ短篇という富士見ファンタジアの黄金パターンで発表された本作。とはいうものの、レジンキャストミルク(藤原祐) *2本篇は、コメディ分とシリアス分が半々になっていて、いわば、ケーキバーで甘さに麻痺した口をスープバーの塩味で治癒してケーキバーへ、の無限ループ的魅力があるのに対し、本作は、プリンプリンまたプリン！の甘味連続攻撃。小説については甘党の私には堪えられない美味しさです。
自動人形系美少女 硝子の、機械的であることを逆手にとった言葉の応酬が素敵。はっきりしない男の首を真綿で締めて攻略しちゃう連作、なのかもしれません。
><
