新本格魔法少女りすか 3

yomimaru2007-03-30

bk1

魔法使い りすかを《駒》として使う魔法使い使い 創貴は新たな《駒》ツナギとの共闘に成功するが、りすかの父 神檎が差し向ける6人の魔法使いとの戦いは続く――知力は百戦錬磨の老人なのに、根本は背伸びした子供に過ぎない創貴の成長ストーリー三篇。
残念ながら今巻は、過去にファウストに掲載された篇を収録しただけで、書き下ろしはありませんでした(→ 掲載時の「鍵となる存在!!」の感想、「部外者以外立入禁止!!」の感想)。
父 創嗣に対して素直になれない心の奥底が如実に現れている「夢では会わない!!」も、父相手に妙に丁寧語で他人行儀に喋る創貴の、父を《先達》として素直に見るのが嫌、という背伸び感がいい感じ。
創嗣のヤンキー喋りは、創貴の慇懃無礼喋りの裏返し。神檎とりすかの父娘関係は、押し潰す側と押し潰される側的な主従関係なのに対し、創貴と創嗣の二人は対等になるべき関係、ということなのかも。
この好対照からすると、単に息子が父を乗り越える結末とはいかないと期待したいところですが、次巻最終巻、大分先になりそうですね。

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