わたしが殺された理由
著:アン・アーギュラ 訳:吉沢康子 ハヤカワ・ミステリ文庫*1
少女ステイシー誘惑の容疑で逮捕されたチャーリーを引き取りに、年下の男警官オッドとシャリッシュ島に向かった女警官クインは、彼の混乱する記憶に戸惑い――全米を驚愕させた輪廻転生ミステリ。
私を殺したのは誰？(和久俊三)のような話かな、と思って手に取ったんですが、全然違いました。ぼくの地球を守って(日渡早紀) *2の月基地がシャリッシュ島にあるような感じに近いかも。
話の展開自体は、日本の小説でもありそうな筋立なんですが、クインをちょっとヒステリックな更年期過ぎの女性にして、オッドを気の弱い好青年にするなんて設定は思いもよりませんでした。生まれかわりで性別が変わっちゃう、というのも、確かにありうることなんだけど、類似作が意外に思い出せないですね。
ステイシーとチャーリーの二人に対する周囲の見方から、かの地での法律と恋愛、大人と子供の区別は、大分日本と違うんだな、なんて感じました。
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