食卓にビールを 6

文芸部恒例の年始双六大会では、自分達で書いた命令を実行しなければならないコマンドマスが埋められた手作りの闇鍋的双六が使われるのですが――「双六篇」を含む全11篇のナンセンスSF短篇集。
ヒロインの高校生生活を描く「食卓にビールはありません」シリーズでは、文芸部員のペンネームが地味にありがちで、いるいるこういう名前の奴!的に何が出てくるか楽しみなんですが、本作で現部員のペンネームはほとんど出尽くした模様。部長の南下曜花(なんかようか)の駄洒落っぷりが一番気に入っています。同じ「花」の文字が入っていても、花京院エミリはちょっと恥ずかしい。
ペンネームといえば、自分のハンドル名を決めたときに、全部小学校で習う漢字であること、Googleで他にヒットしないこと、他の読み方が考えにくいことなどを考慮したことを思い出しました。
今巻で完結、とのことですが、ちょっとトイレで、とか、待ち合わせの相手が遅れているときに、とかに、気軽に一話だけ読めてお薦めのシリーズです。

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