月光スイッチ

著:橋本紡 写:百瀬裕子 角川書店*1

出産で奥さん不在の1箇月半、セイちゃんと私の穏やかな偽新婚生活は、訳ありの住人ばかりのマンションで始まり――貸しビル業の3代目は料理好きストーリー。
料理に関わるエッセイや小説から私の中のイメージが決まっちゃっている作家が何人かいます。たとえば東海林さだお*2は昭和とホッピーの匂いがする貧乏性オヤジ系。島田雅彦*3はピカピカの輸入ステンレス包丁のセットを使いまくる気取り系。池波正太郎は五月蝿い外食派で自分では作れないんじゃないか、とか。実態と合致してない可能性は高いんですが。
料理記事がブログ*4で公開されるたびに、橋本紡dancyu*5系なのかな?なんて思ってたんですが、本作で、セイちゃんが柳宗理のボウルに言及しているのを見て、チェリーテラス*6系にイメージが固まってしまいました。バーミックスを使って料理しているかどうかはわからないんけど、パスタマシンはインペリアだろうな、とか。
コンビニでカップ麺代を立て替えてもらったことが切っ掛けで友人になる弥生さんのピクニックランチレシピ、バジリコスパの炭水化物をご飯に交換して乾燥トマトも追加しちゃうイタリア風炒飯にちょっと興味。今度プチトマトが安売りされてたら、干してみよう。

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