カンピオーネ! 神はまつろわず

初めての口づけは言霊の味

神の能力を簒奪し《カンピオーネ》となった護堂だが、愛人を自称する魔術師エリカのわがままに振り回され、ローマのコロッセオで決闘をすることに――神の起源を巡るバトルファンジー
色仕掛けで護堂に迫る悪女系エリカ、潔癖症でありながら彼に惹かれる巫女系祐理と、キャラ配置は『天地無用!魎皇鬼*2系。護堂の祖父が男女の色恋に寛容なところも似てるかも。
そんな本作、今巻のストーリーは、第1話「魎呼復活」を飛ばしていきなり第2話「阿重霞が出た!」が始まったような感じ。1巻*3の後に0巻*4が出た『薔薇のマリア』(十文字青)以上の、スピーディな展開が楽しめます。
『天地〜』では、天地が継ぐ貴種としての血も女の子たちを引き寄せる理由の一つなんですが、本作では、何故護堂が神を倒すだけの力を得たか、謎のまま。できれば《血》以外の理由が掲げられることに期待しつつ、の、「前巻」が楽しみです。

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