神様のメモ帳 3

トンカツラーメンと排骨麺の別れ目は衣のパン粉が溶けだすか

退院した彩夏とともに再開した園芸部の突然の廃部勧告に、部の設立の経緯を調べ始めた僕とアリスは、テツ先輩が関係した生徒死亡事件を発見し――ニート達の思いやりミステリー。
ここ数年、友人の結婚お祝い返しのヨーグルトメーカー*2を使っています。夜に仕掛けると朝に出来るので、作り立ての生ぬるいヨーグルトを食べる機会も結構あったり。煮上ったばかりの苺ジャムを温かいヨーグルトにかける、というのは、別に気持ち悪いこともなく、普通に美味しそう。
それなりに生計を立てて生活する彼らを、元来の語義にしたがって「ニート」と解釈するなら、自分で名ばかりの事務所を開いたしょぼくれ探偵も「ニート」になっちゃいそう。
今巻では、テツ先輩が隠す秘密を聞き出そうとするナルミのとる手段が、『悪魔のミカタ』(うえお久光) *3にも似たワンチャンス狙い。このワンチャンスが、本筋にもきちんと絡むところがなかなかいいです。
温室で彩夏とナルミの勉強の面倒を見る小百合先生があまりにいい人すぎ。次巻がもし出るならば、彼女の裏側をメインで、に期待です。

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