小学星のプリンセス

ミニー・メイとブリキの太鼓

小学生時代に引越して文通を続けていた大親友ルリスから、花嫁修行することになったとの手紙を受け取った貢は、5年ぶりに再会する彼女の結婚相手が気になって――高校生と小学生だと犯罪だけど34歳と29歳なら普通の結婚コメディ。
帯やカバー見返しにネタが書いてあるので、ルリスの姿が小学生のまま成長していない、ということは見え見え。そのルリス、精神年齢は、というと、地球の常識がないせいか、とても貢と同じとは思えません。
そんなルリスの成長の偏りもあって、本作の見処は、彼女からのアタックを受け入れて良いものか、という貢の悩み苦しみ。ルリスのことを《親友》と思い込んでいる鈍さが貢の困惑を弥増します。
見た目少女だけど年齢はきちんと経ている『天地無用! 魎皇鬼』*2の鷲羽や『僕僕先生』(仁木英之) *3の僕僕とは大きく違うルリスですが、ルリスの養育係エパナは鷲羽・僕僕系。
次巻では、惚気まくりの貢とルリスの関係をシビアに見つめるエパナの活躍に期待です。

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