戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕

血風姫に鉄球姫、甲胄纏えば鉄面姫

ラゲーネン国王である弟ガスパールの支持者との対立を融和すべく、王位継承権の完全放棄を神に誓ったエミリーは、その夜に起きた弟の暗殺を目の当たりにして――大甲胄を身に纏えば、男も女も関係ない重装甲ファンタジー
ガスパール派との折り合いを付けようと腐心したエミリーが当のガスパール派の全滅で燃え尽き症候群になれば、ガスパール派の父兄を持つにもかかわらず彼女の騎士になったグレンもまた、同じく燃え尽き症候群
何とも悪い意味で息の合った二人の姿に、三角関係の二人が関係を持ったまさにその時、残りの一人が意識不明になり、二人が罪の意識にさいなまれる『君が望む永遠*2を、ちょっと思い出しました。
そんなエミリーとグレンに迫るのは、混乱に乗じてラゲーネンを我が物にせんと目論むヴェルンスト王国の血風姫ヴィルヘルミーネ。彼女の台詞は『ゴージャス★アイリン』(荒木飛呂彦) *3の「私、残酷ですわよ」系で、エミリーのエロオヤジ系台詞と掛け合いになれば、男の立場はまるでなし。
ガスパール派暗殺の黒幕にしてグレンの兄、すべての元凶 パーシーが、強い女たちを前に、どんな悲惨な目に遭うのか、続きが気になります。

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