彼女は戦争妖精 1

問おう、お前が私の給餌者か?
著:嬉野秋彦 画:フルーツパンチ ファミ通文庫*1

読書友達のクラスメイトさつきに手製の軽食を振舞う伊織は、二階のクローゼットに隠した美少女クリスの動きに気が気ではなくて――初めてのキスは血の味のミステリアスアクション。
一人暮らしのおさんどん少年 伊織のこだわりは、「バニラの香りがないフレンチトーストなんて」。バニラビーンズが切れていてハーゲンダッツを投入しちゃうあたり、残り物でもう一皿作っちゃうような手慣れた応用力があるんですが、バニラエッセンスを一瓶用意しておけば、数年乃至一生 保つと思うんだけど。
それにしても、つきあう気もないのに女の子を自宅にあげて手料理を振舞っちゃうとはあまりに迂闊。クリスもすぐに餌付けしちゃうし。
戦闘妖精・雪風』(神林長平) *2を思わせる戦争妖精(ウォーライク)ですが、その設定は鞘の主(ロード)とウォーライクが協力して他の組と戦うというもので、『Fate stay/night』(TYPE MOON) *3から伝奇成分をごっそり抜いた感じかも。
伊織とクリスの年齢差が犯罪的なこともあって、ロードがウォーライクの力を使うための儀式のちょっと耽美的なところが好み。次巻以降では、キレイな男の子同士の組み合わせが出てこないかしら。

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