時載りリンネ! 4 とっておきの日々

爽やかに光るヒロインの歯列矯正ブリッジ

夏休みの自由課題に流れ星の観察を選んだリンネだが、時間を止める力は数十キロ上空まで届くのか――宿題に追われる定型「天体観測」を含む全4篇の短篇集。
小学生の頃に「子供の科学*2に掲載された記事を見て、カメラを三脚で固定してシャッターを開いたままにして円弧を描く星の姿を撮影したところ、流れ星が写り込んでいたことを思い出しました。
久高が使っていたデジカメですが、赤道儀と組み合わせて星の撮影をするときは、シャッターを何回も切ってデジタル合成するのか*3。なるほど。
リンネたちがフットサルに挑戦する「フィーバー・ピッチ」では、公園の使用権を巡る決着を大会の勝敗で決めることになるんですが、SOS団が野球大会に出場する「笹の葉ラプソディ」(谷川流) *4同様、目的を達成するための手段が次第に目的そのものに変わっていく展開が楽しい。
願う心がそのまま無自覚に力になるハルヒに対して、大嫌いな読書をしなければ力を発揮できないリンネ。勝つためには苦行を厭わないリンネの根性が嬉しいお薦めです。

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