アクマ・オージ

余は如何にして悪魔人間となりしか

六人殺しの名を受けて悪魔であると自認する逢司は、優しいこの世界の友を守るため、死ぬまで戦うことを決意する――平和なクラスの舞台裏では人か悪魔か跋扈するアクション。
デビルマン』(永井豪) *2 *3や『天国に涙はいらない』(佐藤ケイ) *4は、人の皮を被った悪魔が主役級を張るわけですが、本作における「悪魔」は、『悪魔のようなアイツ』(沢田研二) *5的な比喩の「悪魔」。
他人から悪魔と呼ばれるのはありがちですが、自分を悪魔だと自認する逢司の思い込みには、異能を持たないと自覚している邪鬼眼、みたいな自己否定の不安定さが。
敵方の悪魔ぶりが、『腸詰工場の少女』(高橋葉介) *6や『新貝田鉄也郎大百科』(新貝田鉄也郎) *7みたいで懐しい。抱え込んで相談できない姿にツッコミを入れながらどうぞ。

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